through・thoughtの読み方はなぜ違う?though・toughも含めた-oughの発音をカタカナで解説

through・thoughtの読み方はなぜ違う?though・toughも含めた-oughの発音をカタカナで解説

「though」「through」「thought」「tough」——英語を勉強していると、この4つの単語に出くわすたびに「あれ、どう読むんだっけ」となりませんか。

見た目がそっくりなのに、発音は4つとも全部違います。英語の綴りと発音のズレの代表例として有名な組み合わせで、正直なところ何度確認しても混乱します。この記事では、4語のカタカナと発音記号をまとめて整理し、それぞれの発音のコツと間違えやすいポイントを解説します。

単語カタカナ発音記号意味
thoughゾォゥ/ðoʊ/〜だけれども
throughスルゥ/θruː/〜を通り抜けて
thoughtソォート/θɔːt/思った(thinkの過去形)
toughタッフ/tʌf/たくましい・骨の折れる

なぜ同じ綴りなのに発音が全部違うのか

「-ough」は英語の中でも特に発音のルールが複雑な綴りです。歴史的な発音の変化が綴りにそのまま残っているため、現代英語では綴りからルールを導くのが難しい状態になっています。

4語の「-ough」の音をまとめるとこうなります。

  • though の「-ough」→ /oʊ/(goと同じ音)
  • through の「-ough」→ /uː/(blueと同じ音)
  • thought の「-ough」→ /ɔː/(caughtと同じ音)
  • tough の「-ough」→ /ʌf/(enoughと同じ音)

ルールで覚えようとすると混乱するので、4語をセットで音ごと丸ごと覚えてしまうのが近道です。知っている単語(go・blue・caught・enough)と音を結びつけるのが一番シンプルな方法です。

thoughの読み方【カタカナ:ゾォゥ】

発音記号は /ðoʊ/。カタカナで書くと「ゾォゥ」が一番近いです。

語頭の「th」は有声音(/ð/)です。舌先を上の前歯の裏側に軽く当て、声帯を振動させながらゆっくり息を出します。their・there・theyと同じ「th」の音で、日本語の「ゼ」より舌が前に出るのがポイントです。その後「oʊ」と口を丸めながら音を伸ばして終わります。語尾の「gh」は発音しません。

日本人が間違えやすいポイント

語頭の「th」を「ド」や「ゾ」で代用してしまいがちです。また語尾の「gh」が目に入って「ゾォグ」と読んでしまうミスも多いです。「gh」は完全に無視して「ゾォゥ」と音が伸びて終わる感覚で練習してみてください。鏡で舌の位置を確認しながら練習すると改善しやすいです。

例文

I’m tired, though I’ll keep going.(疲れているけど、続けるよ。)

throughの読み方【カタカナ:スルゥ】

発音記号は /θruː/。カタカナで書くと「スルゥ」です。

語頭の「th」は無声音(/θ/)です。舌先を上の前歯の裏側に軽く当て、声帯を振動させずに息だけを出します。think・threeと同じ「th」の音です。その直後に「r」が来るため、「th」を発音したらすぐ舌を引き戻してrの形に切り替える必要があります。最後の「ルゥ」は唇を少し丸めながら伸ばして終わります。

日本人が間違えやすいポイント

「th」と「r」が連続するため、舌の動きが複雑で「スルー」と平坦になりがちです。「th」をしっかり発音してから「r」に移る意識を持つのがコツです。いきなり速く言おうとせず、「th…r…ルゥ」とゆっくり分解して練習してから速度を上げていくと定着しやすいです。

例文

We drove through the tunnel.(私たちはトンネルを通り抜けた。)

thoughtの読み方【カタカナ:ソォート】

発音記号は /θɔːt/。カタカナで書くと「ソォート」です。thinkの過去形・過去分詞として会話でよく出てくる単語です。

語頭の「th」はthroughと同じ無声音(/θ/)です。母音の「ɔː」は口を縦に大きく開けて「オー」と伸ばす音で、日本語の「オ」より口の開きが大きいのがポイントです。語尾は「t」で軽く締めて終わります。

日本人が間違えやすいポイント

語尾の「t」を強く発音しすぎてしまいがちです。「ソォート!」と強調して終わるのではなく、「ソォート」と自然に終わる感じで、語尾の「t」は軽く添える程度でOKです。また母音を短く「ソト」と言ってしまうミスも多いので、「オー」をしっかり伸ばす意識を持ちましょう。

例文

She thought about the answer.(彼女は答えについて考えた。)

toughの読み方【カタカナ:タッフ】

発音記号は /tʌf/。カタカナで書くと「タッフ」です。

4語の中で唯一「th」で始まらない単語です。語頭は普通の「t」の音です。母音の「ʌ」は口を軽く開けて「ア」と短く発音します。そして最大の特徴が語尾で、「gh」が「f(フ)」の音になります。上の前歯を下唇に軽く当てて息を出すfの音です。enoughの語尾と同じパターンなので、enoughが言えればtoughも言えます。

日本人が間違えやすいポイント

「gh」を見て「トウグ」や「トウ」と読んでしまうのが最大のミスです。「gh=f」というパターンはenough・roughなど他の単語にも出てくるので、ここで覚えてしまうと応用が利きます。語尾を「フ」としっかり意識して「タッフ」と練習してみてください。

例文

This is a tough question.(これは難しい問題だ。)

4語をまとめて覚えるコツ

語尾の音でグループ化して覚えるのが一番シンプルです。

  • 「ォゥ」で終わる → though
  • 「ルゥ」で終わる → through
  • 「ォート」で終わる → thought
  • 「ッフ」で終わる → tough

語頭の「th」に注目すると整理しやすいです。toughだけが普通の「t」で始まります。残りの3語はすべて「th」ですが、thoughだけが有声音(/ð/・濁る音)で、through・thoughtは無声音(/θ/・濁らない音)です。

4語をまとめて声に出す練習もおすすめです。「ゾォゥ・スルゥ・ソォート・タッフ」とリズムに乗って繰り返すだけで、音のパターンが耳に残りやすくなります。

DWEユーザー向け:TACカードで発音を耳に入れる

DWEのTACカードにはthrough・thoughtが自然な文脈で登場します。

throughが出てくるTACカードは乗り物や移動の場面に多く、繰り返し聴くうちに「スルゥ」という音が耳に残りやすいです。thoughtはthinkの過去形として会話の流れの中で出てくるため、文脈ごとセットで音が入ってきます。意識して探さなくても、DWEを流しているうちに自然と耳に入ってくる単語です。

though・toughはDWEのTACカードでの登場頻度が低いため、こちらは繰り返し音読で練習するのが近道です。thの発音の基本はth発音記事でまとめているので、合わせて確認してみてください。

thの発音【θとðの違い・舌の位置】think/three/though/throughを正しく発音するコツ

関連する発音記事もあわせて読んでみてください。

まとめ

though・through・thought・toughは何度見ても混乱しやすい4語ですが、音のパターンで整理すると頭に入りやすくなります。完璧に覚えようとするより、DWEの音声を流しながら「あ、throughだ」と気づく機会を増やしていくくらいのペースで取り組んでいます。

  • though(ゾォゥ)・through(スルゥ)・thought(ソォート)・tough(タッフ)は発音がすべて違う
  • 「-ough」の読み方はルールではなく4語セットで覚えるのが近道
  • toughだけ語頭が「t」・語尾の「gh」が「f」の音になる
  • thoughだけ語頭の「th」が有声音(/ð/)・through・thoughtは無声音(/θ/)

発音を実際に声に出して試したい方には、ネイティブ講師と話せるオンライン英会話が近道です。子供向けにはNovakidが人気で、親子で一緒に発音練習する使い方もおすすめです。

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