アクセント記号「´」と「`」の意味と違い【発音記号の読み方を解説】
辞書で英単語を調べると、発音記号の中に「´」や「`」といったアクセント記号がついていることがあります。向きが違うだけに見えますが、実はそれぞれ意味が異なります。この記事では、アクセント記号の意味と使い分けを3つのポイントに絞って解説します。読み終わる頃には、発音記号を見るときの迷いがなくなります。
アクセント記号とは?発音記号の中での役割
英語の発音記号に使われる「´」や「`」は、アクセント記号と呼ばれます。アクセント記号は、単語の中でどの部分を強く読むかを示す記号です。
たとえば、「computer(コンピューター)」の発音記号は kəmpjúːtər と書かれます。「pjú」の部分に「´」がついているので、ここを最も強く読む、というサインです。
アクセントの位置を間違えると、ネイティブスピーカーに伝わらないことがあります。発音記号を見るとき、文字の形だけでなくアクセント記号の位置もあわせて確認するのがポイントです。
英語は”強弱”のアクセント。日本語と何が違うの?
アクセント記号の話をする前に、英語と日本語のアクセントの根本的な違いを整理しておくと理解がスムーズです。
日本語は高低アクセントの言語です。「箸(は↑し↓)」と「橋(は↓し↑)」のように、音の高い・低いで意味を区別します。音の長さはほぼ均等で、音節を平坦に並べるのが基本です。
一方、英語は強弱アクセントの言語です。強く読む部分は「長く・はっきりと」、弱く読む部分は「短く・ぼんやりと」発音されます。同じ単語でも、強い部分と弱い部分のメリハリが英語らしいリズムを作っています。
たとえば「today」は日本語的に「トゥデー」と平坦に読みがちですが、英語では「トゥ」を弱く、「デー」を強く読みます。この強弱の差が英語の発音の肝です。
英語を聴いていると、日本語にはない独特のリズム感があることに気づきます。あのリズムの正体が、この強弱アクセントです。発音記号のアクセント記号を意識して読んでみると、そのリズムが見えてきます。
「´」と「`」の違い|第一アクセントと第二アクセント
ここが今回の記事の核心です。2種類のアクセント記号の意味を整理します。
| 記号 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| ´(右上がり) | 第一アクセント | 最も強く読む音節につく |
| `(左上がり) | 第二アクセント | 2番目に強く読む音節につく |
短い単語では「´」だけがつくことが多いですが、長い単語になると「´」と「`」の両方が登場します。
例:communication(コミュニケーション)
発音記号:kəmjùːnɪkéɪʃən
- 「kéɪ」(ca の部分)に「´」→ ここが最も強い(第一アクセント)
- 「jù」(mu の部分)に「`」→ ここが次に強い(第二アクセント)
例:separate(分ける)
発音記号:sépərèɪt
- 「sé」(se の部分)に「´」→ 第一アクセント
- 「rè」(rate の部分)に「`」→ 第二アクセント
英語のアクセントは3段階あります。第一アクセント・第二アクセント、そして記号がつかない弱い音節の3つです。第一アクセントが最も目立つ音で、第二アクセントはそれに次ぐ強さです。弱い音節には記号をつけないのが一般的なので、記号がついている部分だけに注目すればOKです。
アクセント記号は母音につく
アクセント記号は、必ず母音の上につくというルールがあります。母音とは a・i・u・e・o の音(発音記号ではさらに種類があります)のことです。
たとえば「bit(少し)」の発音記号は bít です。「i」の上に「´」がついているので、「i」を強く読みます。
「アクセント=母音につく」と覚えておくと、発音記号を読むときに迷いにくくなります。記号がどこについているかを確認すれば、その単語をどこで強く読むかが自然にわかります。
アクセント記号がない単語はどう読む?
「dog」や「cat」など、1音節(母音が1つだけ)の短い単語には、アクセント記号がついていないことがよくあります。
これは選択肢がないから、ともいえます。音節が1つしかない単語は、その唯一の母音を強く読む以外に方法がありません。そのため、省略されるケースがあります。
辞書によっては「/kæt/」のように記号なしで記載されていても、「cat」の「æ」を強く読むと理解してください。
まとめ
アクセント記号についてまとめます。
- 「´」は第一アクセント。単語の中で最も強く読む部分につく
- 「`」は第二アクセント。2番目に強く読む部分につく
- アクセント記号は必ず母音の上につく
- 1音節の単語は記号がない場合でも、その母音を強く読む
- 英語は強弱アクセント。強い部分を長く・はっきり、弱い部分を短く・ぼんやりと読むのが基本
発音記号を読むたびにアクセント記号の位置を確認する習慣がつくと、英語のリズムが少しずつ体に馴染んできます。「なんとなく読む」から「どこを強く読むか意識して読む」に変わるだけで、発音のクオリティは確実に変わります。辞書を引いたときに、ぜひ試してみてください。
英語の発音に関しては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
→ 「where」の発音・読み方をカタカナで解説
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