【英語の発音練習Lv.9】Donaldが「ダノー」になる理由。
DWEで子どもが不思議に思うこと。
ディズニー英語システム(DWE)を長男生後7ヶ月から始めています。
DWEを始めるまでは、我が家がテレビで見ていたのは、NHKの教育番組くらいで、ディズニーを見ることはありませんでした。
現在長男も4才になり、日本語もある程度のお話を理解できるようになり、Youtubeのディズニーチャンネルを見るようになったら、きちんと日本語の「ドナルド」と英語音声の「Donald」を区別して使い分けるようになりました。
日本語の「Donald」を聞いたときの感想。
「日本語ではドナルドって言うんだって」
これでした。まぁ、そうよね。全然、発音違うもんね…。
DWEを見て育った彼としては、Donaldは初めからカタカナ英語にすると「ダノー」のような発音のキャラクターとして認識されていたのでしょう。
親の私からすると、
「ル」と「ド」どこ行ったん?(親の感想)
これでした。DWEの発音を何度聞いても”l”と”d”は聞こえません。
何度聞いても「ダノー」。歌によっては、すこし”l”と”d”があるような気がする?使い分けがよく分からないので、親として英語を話す時は「ダノー」と言っています。
今回は、大人のためのDWEとして、Donaldの発音の仕方と、なぜ「ダノー」になっているのか検証してみました!
Donaldは「ダノー?」
日本語に慣れ親しんだ親世代は「ドナルド」のほうがしっくりきますよね。
しかし、カタカナ英語の発音そのまま「ダノー」と言っていても、DWEの音声とはちょっと違う気がします。
発音記号を確認する。
「Donald」をジョーンズ式発音記号にすると、/ dɑ’nld / になります。
…ダンルドじゃん!?
oがɑになるのもよく分からないので、一つ一つ発音を見ていきます。
/ d /
有声子音d。上前歯の裏に舌先を当てて、舌先をパッと離したときに声を出す音です。舌でせきとめた空気が離したことで弾き出されるイメージ。
/ ɑ /
“o”文字のの標準的な発音はこれになります。口を指三本入れるぐらい縦に広げて声を出します。日本語発音のアでもオでもないですね。
/ n /
日本語のンとは違う発音です。舌先を上前歯の歯茎につけて、鼻から空気を抜いて出す音になります。
/ l /
舌先を上の歯茎あたりにしっかりとつけて声を出す音。ラともルともつかない/ l /の音です。
/ d /
前述。
だから、/ l / と/ d / どこ行ったん…。
こうしてみると、「ダノー」のダも日本語のダの発音ではないということがわかります。ダともドともつかない、新しい音ですね。
“o”の発音はよしとして、では、/ l / と / d /はどういう発音になっているのでしょうか?
Donaldが「ダノー」になる理由。
英語の発音が「ダノー」になるのは、主に2つの理由があります。
- 英語の音声変化”音の消失”が起きている。
- ダークLで発音している。
英語の音声変化の1つ”音の消失”でdが消える。
英語の音声変化のひとつに、「子音が語尾にくると音が消えてなくなる」ということがあります。特に、アメリカ英語の場合は/ t /と/ d /の発音がよく消えるんだそうです。
「good morning」を「グッモーニン」と言うのがいい例で、次の単語の初めが子音の場合はよく消えるようです。
しかし人によっては少し発音してる場合もあるので、注意が必要。
DWEでも、Sing along2の”Donald’s dream”を例にとってみると、歌ってる男性音声は/ d /が消失しているように聞こえますが、spoken versionの女性になると/ d /が少し言っているように思えます。はっきりと聞きとれるよう発音されている場合もあるので、厄介ですね。
ダークL(Dark L)で発音している。
実は上記に紹介した以外にも、/ l /にはもう一つ発音の仕方があります。
それが、ダークL。ちゃんとした(?)、子音の種類の一つになります。これから紹介するのがダークLと呼ばれており、前述したはっきりとした/ l /の発音はLight L (明るいL)と呼ばれています。
ダークLがどんな発音かというと、
舌先を歯茎によって閉鎖した上で、後舌を軟口蓋に近づけ、舌の両脇から空気を通すことによって生じる音。
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%9F%E5%8F%A3%E8%93%8B%E6%AD%AF%E8%8C%8E%E5%81%B4%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E8%BF%91%E9%9F%B3
よく分からないので、わかりやすいサイトをご紹介します。
子音グループのDark Lは、「ウ」ではなく「オ」で置き換えるのがお勧めです。
ややこしい「Lの発音」を簡単クリア よりhttps://toyokeizai.net/articles/-/180363
つまり、母音+ / l / だと「ウ」、子音+/ l /は「オ」に近い発音になるということです。
例を挙げると、
母音+/ l /で、「ウ」に近くなるDarkL | 子音+/ l /で、「オ」に近くなるDark L |
school(スクーゥ) child(チャイゥド) milk(ミゥク) girl(ガーゥ) | apple(アッポォ) people(ピーポォ) table(ターボォ) circle(サークォ) |
Donaldは/ dɑ’nld /ですので、/ l /の前の発音は子音。したがって、よく日本人の表現である「apple」を「アッポー」と言ったり、「people」を「ピーポー」と言うのと一緒です。
これが理由で、Donaldは「ダノー」に近い発音になるわけです。
注意点。
Donald単体では「ダノー」に近いですが、文章などに含まれて/ d /の発音が文末にならず、リンキングが起きると、/ d /を発音するケースがありますのでご注意ください。
例:Donald is boy.(ダノーディズみたいな発音になる)
まとめ。
以上、Donaldがダノーになる理由をまとめてみました。
DWEでは「子どもに教えることはしないこと」と教えられているので、子どもに聞かれたら「聞こえたままをしゃべっていいんだよ」と言っていますが、大人として何が起きていることを知識として抑えることで、自分自身の英語の勉強にもなるなと改めて思いました。
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