ビジネスの英語力を試す資格試験
仕事に英語を活かしたい大人の方へ。
先日、英語の資格試験の種類について一覧にまとめ、英検・TOEICなどの「日常生活全般」の英語力を試す資格試験をご紹介しました。
今日は「ビジネス全般」の英語力をはかる資格試験について、詳細をまとめていきたいと思います。
ビジネス全般の英語力をためす資格試験一覧。
- 日商ビジネス英語検定
- 国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
- Linguaskill Business
- TEP TEST(R)
- GTEC
試験を選ぶポイント別に比較。
どの資格試験を選んだらいいのか、ポイント別に比較しながら整理していきたいと思います。
資格の目的。
まずは、この資格は何を目的に作られているかの比較です。自分の目的に合った資格を選ぶといと思います。
試験内容:W=ライティング、R=リーディング、L=リスニング、S=スピーキング
試験名 | 目的・出題意図 | 試験内容 | 受験対象 | アピールするなら |
日商ビジネス英語検定 | 書く能力に重視し、企業で日常的に使用する実務的な内容について出題され、ビジネスで求められる英語力を試す試験 | W | 何歳でも。 英語のビジネスコミュニケーション力を証明したい人。 | 2級以上 |
国連英検(国際連合公用語英語検定試験) | 英語を使って国際的に活躍するための資格。 | W,R,L,S | 中学生から | B級以上 |
Linguaskill Business | ビジネスで求められるコミュニケーションスキルを測定する資格。 | W,R,L,S | 何歳でも。 | B1以上 (※TOEICのアピール適用範囲を参考) |
TEP TEST(R) | 国際ビジネスに不可欠な実務英語の運用能力をより正確に測定できる資格試験。 | W | 何歳でも。 | 3級以上はほしい |
GTEC | グローバル人材に必要な英語力を測定する検定試験。 | W,R,L,S | 大学生・社会人 | 550点以上 |
難易度。
次に、それぞれの資格の難易度をみていきます。
試験名 | レベル※ | 難易度 |
日商ビジネス英語検定 | B1〜C1 (TOEIC600〜800点以上) | やさしい〜難関 |
国連英検(国際連合公用語英語検定試験) | B1〜C1 (TOEIC560〜960点) | やさしい〜難関 |
Linguaskill Business | A1〜C1 | やさしい〜難関 |
TEP TEST(R) | 2級でB1※ (TOEIC400点〜) | 普通〜難関 |
GTEC | A1~C1 (TOEIC120〜) | やさしい〜難関 |
※語学の国際標準規格CEFR(セファール)に準拠しています。(Aレベル:Basic User、 Bレベル:Independent User、Cレベル:Professional User)
難易度は、やさしい・普通・難関でつけていますが、
- やさしい:CEFR Aレベル(基礎段階)
- 普通:CEFR Bレベル(話者として自立してる)
- 難関:CEFR Cレベル(熟練してるプロ)
のイメージでつけています。
※TEP TESTに関しては情報が少なく、下記サイトより参考にしました。
ttps://newtongym8.com/g-teptest.html
知名度。
さらに、知名度を受験人数から見ていきます。人数は開催年によって異なりますが、非公開のものが多くあまり比較になりませんでした。
試験名 | 受験人数(約) | 知名度 |
日商ビジネス英語検定 | 700名前後 ※2004〜2010年の年平均 | – |
国連英検(国際連合公用語英語検定試験) | 非公開 | – |
Linguaskill Business | – | – |
TEP TEST(R) | 非公開 | – |
GTEC | 102万人 | 1位 |
Linguaskill Businessは2020年1月から名称が変わってのスタートのため、知名度はまだ低いと思われます。
GTECは低年齢から受験ができ、さらに大学入試でも活用することができるので、受験人数が高く、これからも知名度は上がっていくと思われます。
受験のしやすさ。
最後に、受験のしやすさを試験別にまとめてみます。年間の実施回数、所要時間、受験料、試験ができる場所を比較しています。
試験名 | 実施回数 | 所要時間 | 受験料 | 試験会場 |
日商ビジネス英語検定 | 1級は年2回、2級・3級は随時 | 30分〜90分 | 4,200円〜7,330円 | 全国各地 ※商工会議所の認定した試験会場 |
国連英検(国際連合公用語英語検定試験) | 年2回 | 80分〜135分 | 2,700円〜10,500円 (※併願受験だと変動) | 全国18都市(2次試験:8都市) |
Linguaskill Business | 個人受験は随時HPで会場・日時を設定される | 平均60分〜90分 | 2,900円〜11,900円 | 不明 随時HPにて設定される |
TEP TEST(R) | 年4回 | 50分〜120分 | 2,800円〜 17,700円 | 東京、名古屋、大阪、北九州 |
GTEC | 自宅ならいつでも または公開会場の実施日に予約 | 約175分 | 9,900円 | 自宅または公開会場 |
GTECのみオンラインでの自宅受験が可能になっており、24時間365日いつでも受験することができます。
お値段は高めですが、急ぎで資格が欲しい方にはGTECをお勧めします。
まとめ。
いかがでしたでしょうか?
総じて、ビジネスに活かす難易度で、履歴書にかけるぐらいの資格を取りたいのであればそれなりのお値段は支払わなければならないのかなと思いました。
なかでもGTECは低年齢から大学入試に活用でき、また個人受験は自宅でオンライン上で受けられるので、忙しく予定の取りづらい社会人の方におすすめできると思います。
履歴書に書かなくてもいいけど、とりあえず無料で今すぐ英語力を試したい!と言う方はこちらのEF SETもおすすめです。
参考になれば嬉しいです!
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